類は類を呼ぶ
角から飛び出してきたのは
黄色いハロと
「…!?」
ぶつかる!
と思った次の瞬間には
ハロを挟んで、僕とはめでたく正面衝突した
「いたた…あ、大丈夫ですか?」
「うん、だいじょう――ああっ!」
突然の叫び声に驚いて
の視線の先を素早く見ると
「イエローちゃんが…」
の着ていた白いTシャツに
さっきの黄色いハロがべったりと貼りついていた
「きっとぶつかった衝撃でTシャツに貼りついちゃったんだ…」
そんなバカな。
そう突っ込みを入れる前に僕の顔を見
がニヤリと笑ってみせる
「なーんちゃって!びっくりした?」
サッと右手を後ろに回し、次に僕の目の前に差し出す
そこには、さっきの黄色いハロが球体のままの姿で
ハロハロと笑っていた
「ね?無事」
は何がしたいんだろう
そして今着ている、ハロがプリントされたTシャツは一体…
「あ、あの…そのTシャツ…」
「可愛いでしょ!私が作ったの」
自慢気に言い放って、あまりのハロの可愛さに作ってしまったのだと
嬉しそうに説明する
どうやら、さっきの小ネタのようなものも
折角作ったハロシャツをお披露目したかっただけらしい
ハロのTシャツを着て、ハロの魅力はあのフォルムにあると
語っているを見ながら僕は
僕は…
なんとなくイザークが憐れに思えてきた
ウ゛ェサリウスに来てからもがそっけないって嘆いていたっけ
そっけない理由がまさかハロシャツを作っていたから
なんてきっと知らないだろう
「――だからハロって名前もナイスだと思うのよ!」
「はぁ…」
「、こんな所にいたのか」
やっとのハロ語りが一段落ついた所で
タイミングがいいのか悪いのかイザークがやってきた
多分またを探していたのだろう
僕は憐れみを込めた視線でイザークを見る
そんな視線にも気付かず、やはりと言うべきか
イザークはのTシャツに目をやると眉を寄せた
「なんだその服は」
「可愛いでしょ!私特性イエローちゃんTシャツ☆イザークもどう?」
「バカかキサマ。何故俺が(ライバルがプリントされたものなんて)着なければいけない」
「えー、似合うと思うけどな…折角お揃いでイザークの分も作ったのに」
「何!?お、お揃い?」
「うん、一緒に着ようと思ってたのに…駄目かぁ」
「…仕方ない。着てやるから寄越せ」
「え!本当?やったー」
最初の嫌そうな顔は何処かに消えて
お揃いという言葉に乗り、嬉しそうなイザークを見
僕は
少しでもイザークに同情した事を後悔した
この二人は同類だ
End
イザークとヒロインはいつもこんな感じで回りを振りまわして
いるんですね。
ニコルまで自分のペースに巻き込むなんて
ヒロインはツワモノです。
ヒロインがニコルにやった小ネタ…そう、アレです
蛙が貼りついちゃったアレです
ちなみに、タイトルは間違ったわけではありませんよ